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獣の本能

ありえねー忍者ネタ。ぶち切れ小平太と滝夜叉丸。


頭の中で火花が散る。赤、青、黄、色とりどりの花が咲く。それは体中を駆け巡る危険信号がショートした合図だ。ドクン、と大きくやけに大きく心臓が飛び跳ねて、目の前が真っ白になり、五感が世界から遠ざけられる。耳鳴りの後の静寂。そして鳴り響く音楽。かき鳴らす、打ち鳴らされる、己の鼓動。駆け巡る信号。理性などとうに焼ききれて、体中を信号が駆け巡る。屠れ、と自分の中の野生が命令する。お前に立ちはだかるものみんな、喰い尽くしてしまえ。お前の脚に叶うものなどいない。お前の牙から逃れられるものなどない。さあ、楽しい楽しい狩りのはじまりだ!
小平太は大地を蹴って目の前の敵に飛び掛る。腹を負傷したとは思えぬような素早い動きに、男は、あ!と息を呑んだ。抉られた腹からは血が噴出し、肉が削げ落ちている。それでも小平太は痛みでも感じぬとばかりに傷口を庇うこともせず、男の首を両手で掴み、あらぬ方向へ捻った。金吾が鋭く息を呑む。いけないッ、ととっさに叫んでいた。相手が死ぬ。小平太が殺してしまう。金吾は割って入ろうと思ったが、恐怖心にあおられてどうしても身体を動かすことが出来なかった。あれは獣だ。理性を無くした餓えた獣だ。狩りを邪魔したらこちらも無事ではすまないだろう。ハッ、ハッ、ハッ、金吾は短くきれぎれの息を吐き出しながらただ目の前の残酷な成り行きを見守る。止めなければ。しかし、どうやって・・・?
そのときだった。金吾の背後で、ふいに鋭く小平太の名を呼ぶ者があった。それは滝夜叉丸だった。彼の声音は、ひどく冷静で、取り乱した様子がなかった。金吾はそのことに安堵して息を吐き出すと、後ろを振り返った。
「先輩、」
滝夜叉丸は呼びかけた。
「それ以上は、駄目です。殺してしまう。もう帰りましょう、先輩」
小平太は男の首から手を離して、すっとこちらを振り向いた。その、無感情な瞳に金吾は戦慄する。息を呑んで震えを止めようと拳を握る。その肩を、滝夜叉丸がそっと叩いた。大丈夫だ、と無言であやしていた。
「邪魔するな」
小平太は静かに言い放つ。
「邪魔するなよ、これは俺の相手だ」
「先輩、帰りましょう。三之助の怪我ならたいしたことはありません」
「煩い。止め立てするならお前も殺す」
滝夜叉丸の瞳がすっと細まる。金吾を庇うように彼の前に身体を投げ出すと、
「ならば殺していただきましょう」
ときっぱりと言を放った。そうして彼の得意武器である千輪を構えた。


小平太と滝夜叉丸のペアも好きだけれど、腐った関係ではなく、主従関係がいいです。

ここ最近のパソコンの動きが異様に重たくてイライラする。
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