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よいこわるいこふつうのこ

にんじゃなんじゃもんじゃ
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にょ。

しばらく更新で傷申し訳ありませんでした。更新がなかったにもかかわらず、拍手・コメントをくださった方々、ありがとうございました。



現パロ。女体化。



「最近気になる人ができてね」
週末に呼び出されたかと思ったら、秀作は上目遣いにタカ丸を見上げて、そんなことを零した。タカ丸よりひとつ上の幼馴染である秀作は、短大を卒業して今は学校事務職員として働いている。就職してからは何かと忙しいらしく、暢気な大学生を満喫しているタカ丸と会うことも昔に比べたらずいぶん減っていた。
秀作は眉を八の字にして、溜息をつきつつカフェオレをかき混ぜている。
「好きな人ができたの」
「違うよ、気になる人だよ」
(好きな人ってことじゃん)
内心で言い返して、タカ丸は向かいに腰掛ける。店員にミルクティーとシフォンケーキをオーダーした。
「秀ちゃんも食べる?」
「ううん、やめとく。さっきタカ丸待つ間タルトいっこ食べちゃったから」
「秀ちゃんいつもケーキならみっつくらいまで余裕じゃん」
「だめ、だめ!禁止してるの」
秀作はぶんぶんと首を横に振ると、タカ丸が話を促がすより先に口を開いた。
「この前もさあ、その人、わたしがお八つに山田先生から貰ったおはぎと土井先生が買ってきてくださった出張土産のおやきと吉野先生からいただいたエクレアと大木先生の差し入れのらっきょを食べてたら、”アンタ、そんなに食べてたらすぐブタになりますよ”っていったんだよ。みんなの前でだよ?生徒たちにすごく笑われて恥ずかしかったったら!」
「ふーん、それはちょっとデリカシーないね。でも秀ちゃんも食べすぎだけど」
「でしょ、デリカシーないよねえ。でも、すごくかっこいいんだよ。ほんと、めちゃくちゃかっこいいひとなの。もてるらしいよ。まあ、当たり前だと思うけど。ほんと、ほんとに信じられないくらいかっこいいんだよ」
「へえ、そうなんだ」
秀作の必死さにタカ丸は気圧されながらうなづいた。
「先生なの?」
「ううん。教材販売の営業のひと。山田先生の息子さんなんだって」
「ふーん。もうデートとか誘った?」
「んなわけないじゃん!」
噛み付くように否定する秀作にタカ丸は声をあげて笑った。秀作は唇を尖らせてタカ丸をかるく睨みつけると、少し不貞腐れたような表情をして、カフェオレを啜った。
「タカ丸に髪切ってもらおうかな」
「いいよ。今度の休みにでもうちおいでよ。秀ちゃんに似合う可愛い髪形研究しとくね」
タカ丸の実家は美容室だ。個人経営の小さな店だったが、彼の父親の幸隆は、色んな雑誌に紹介されるほどに腕がいい。その男の下で幼いときから美容師の技術と心得を学んできたタカ丸は、まだ年若ながら知る人ぞ知るカリスマ美容師になっていた。


眠いので、今日のところはここまで。
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